トリアゾリウムカチオンを架橋部にもつ水易溶性人工核酸の創製
【研究分野】有機化学
【研究キーワード】
DNA / 人工核酸 / トリアゾリウム / トリアゾール / 酵素 / オリゴヌクレオチド / リボヌクレオシド / 環状二量化核酸 / 配座解析 / 三重鎖形成 / 水銀 / トリアゾリウムカチオン / アルキル化反応 / 錯形成
【研究成果の概要】
DNAのリン酸部を排除した人工核酸は高い安定性をもつことから注目されている.我々はクリック化学を活用したトリアゾール連結型人工核酸(TLDNA)を開発している.TLDNAの安定性や錯形成能を活用した機能展開を行うにあたり,中性のオリゴマーに不可避の溶解性の問題を克服することが重要な課題となっていた.本研究ではトリアゾール連結部をメチル化し,主鎖に正電荷を付与することで水易溶性人工核酸を開発した.水への溶解性が800倍以上向上しただけでなく,負電荷をもったDNAに対し優れた錯形成能を示すことを明らかとした.さらに生命科学分野・材料科学分野における独自の機能展開を行った.
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)