生体反応を用いた新規自律高分子材料の創製
【研究分野】高分子・繊維材料
【研究キーワード】
高分子ゲル / ブロック共重合体 / 生体材料 / 自己組織化 / 振動反応 / 酵素反応
【研究成果の概要】
本研究では、光により二量化できるクマリン基を導入した温度応答性ABAトリブロックコポリマーを合成し、光照射によって動的に粘弾性的性質を大きく変化させることのできるハイドロゲルを創製した。このABAトリブロックコポリマーは温度応答性Aブロックの凝集に駆動されたミセルネットワークの形成によるゾル-ゲル転移により、生理条件下で物理ゲルを形成する。更に、紫外光照射によるクマリン基の二量化によってミセルコアが化学架橋され、物理ゲルから化学ゲルへの変化が起こることで粘弾性が大きく変化する。このゲルに三次元的に細胞を内包し、UV照射により弾性率を変化させることで、細胞増殖性を動的に制御できることが分かった。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2015-04-01 - 2017-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)