中赤外プラズモン増強場を用いた新規非線形光学の開拓
【研究分野】光工学・光量子科学
【研究キーワード】
プラズモニクス / 非線形光学 / 超短パルスレーザー / 量子エレクトロニクス / 強電磁場現象 / 赤外分光 / プラズモン / 強光場現象
【研究成果の概要】
中赤外超短パルスのプラズモニックナノ増強場の生成と、増強場を生かした非線形現象の制御を目的とした。具体的には、(1)金属界面の光電界電子放出と(2)振動分光の高感度化を達成した。金ナノアンテナに中赤外フェムト秒パルスを照射したところ、増強場による光電界電子放出が起こった。これは、光電場による電子のトンネルイオン化であり、超短パルス電子源としての応用が期待される。また、放出電子数の励起光強度依存性から、近接場電場強度の非破壊測定に成功した。分子性薄膜試料を対象に透過配置での線形および非線形分光計測を行い、共鳴アンテナアレイにより信号強度が顕著に増大することを確認した。
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)