ナノ粒子による増強電場を利用した振動分光の高感度化
【研究分野】物理化学
【研究キーワード】
表面プラズモン / 振動分光 / 金属ナノ粒子 / 表面増強ラマン散乱 / 金ナノ粒子 / 金薄膜 / ギャップモード / 振動共鳴和周波光
【研究成果の概要】
金属ナノ粒子・金属表面に誘起される表面プラズモンを用い、振動分光の感度を向上させることに挑戦した。金ナノ粒子とパラメチルベンゼンチオールで表面修飾された金基板からなる金属球―金属平面構造(ナノギャップ)はラマンの増強を示すことで知られている。この構造を利用し、振動和周波発生スペクトルを測定した。ラマンの増強度は532 nm励起で250、647 nm励起で104と見積もられた。これに対し、振動和周波発生のシグナルの増強度は最大で5程度であった。振動和周波発生過程のコヒーレント性が増強度に低減に影響を与えていると予想される。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
石橋 孝章 | 筑波大学 | 数理物質系 | 教授 | (Kakenデータベース) |
奥野 将成 | 筑波大学 | 数理物質系 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2013-08-30 - 2015-03-31
【配分額】1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)