高感度2ミリ帯分光観測による隠された爆発的星生成と巨大ブラックホールの研究
【研究分野】天文学
【研究キーワード】
ミリ波サブミリ波 / 爆発的星形成 / 巨大ブラックホール / 一酸化炭素分子 / 超伝導受信機 / 爆発的星形成銀河 / 初期宇宙 / ミリ波天文学 / 2ミリ波帯超伝導受信機 / 超電導受信機 / 大口径ミリ波電波望遠鏡 / ミリ波超伝導受信機 / ミリ波電波望遠鏡 / 電波天文学 / ミリ波
【研究成果の概要】
ALMA Band-4受信機をベースにした超高感度の2mm受信機と、広帯域で高分散の分光計を開発して、メキシコの4600mサイトにあるLMT50m鏡に搭載した。この装置は、サブミリ波銀河と呼ばれる宇宙初期に存在する爆発的星形成銀河を一酸化分子(CO)輝線で観測することにより、その銀河の距離や巨大ブラックホールの形成を調べることを目標にしている。この装置を用いた近傍星形成領域や宇宙初期の爆発的星形成銀河の試験観測にも成功した。これにより、単一鏡として世界最高性能の2mm観測システムの構築を実現した。
【研究の社会的意義】
波長2mmでの世界最高性能の観測装置を実現できたことにより、未だ未解明の初期宇宙での爆発的星形成の形成進化や巨大ブラックホールの形成の謎、そして巨大ブラックホールの活動が銀河形成に与える影響を調べる新しい手段を提供する。これは、学術的に大きな意味がある。また、この観測システムは、近傍宇宙に存在する巨大ブラックホールを持つ爆発的星形成銀河の観測的な研究にも役立てることが出来る。昨今、巨大ブラックホールの画像が取得され、国民は巨大ブラックホールやその形成等に大きな興味を持っている。この装置で、近傍や遠方宇宙での巨大ブラックホールが引き起こす様々な現象を捉えることで、国民の疑問に答えることが出来る。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
田中 邦彦 | 慶應義塾大学 | 理工学部(矢上) | 助教 | (Kakenデータベース) |
田村 陽一 | 名古屋大学 | 理学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
酒井 剛 | 電気通信大学 | 大学院情報理工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
河野 孝太郎 | 東京大学 | 理学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
大島 泰 | 国立天文台 | 先端技術センター | 助教 | (Kakenデータベース) |
谷口 暁星 | 名古屋大学 | 理学研究科 | 研究員 |
INAOE HUDGES david | Instituto Nacional de Astrofísica, Ópticay Electrónica | Large Millimeter Telescope | Director |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2019-03-31
【配分額】43,290千円 (直接経費: 33,300千円、間接経費: 9,990千円)