琉球列島の沿岸巨礫群を用いた過去数千年間の津波・高波規模の定量評価
【研究分野】地質学
【研究キーワード】
津波 / 高波 / 巨礫 / 琉球列島 / 地質学 / 津波工学 / 沿岸巨礫
【研究成果の概要】
琉球列島全域において沿岸巨礫群の分布調査を行った.その結果,津波起源と考えられる巨礫群は,先島諸島の一部の島々にのみ分布していることが明らかとなった.一方,台風の高波起源の巨礫群は,ほぼすべての島に分布している.奄美諸島においては,台風の高波起源の巨礫分布を変更しないという制約条件のもとで数値計算を実施し,約1500年前に喜界島を大きく隆起させたイベントは,プレート内の高角逆断層による可能性があることを指摘した.また,先島諸島においては,石垣島での過去2000年間の津波履歴の検討を行い,1771年の大津波を含めて,同等規模の津波が過去三回発生していた可能性があることを明らかにした.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【配分額】13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)