地震学的観測に基づく西南日本下のマントル上昇流の実体解明とそのテクトニクス的意義
【研究分野】固体地球惑星物理学
【研究キーワード】
地震波速度構造 / トモグラフィ / 上昇流 / 紀伊半島 / 地震波速度トモグラフィ / 地震波形 / スペクトル / 低周波地震 / 流体
【研究成果の概要】
多量かつ高品質の地震波形および地震波到着時刻データを用いて, 西南日本下の地震波速度・減衰構造を推定した. その結果, 西南日本の上部マントルに存在する大規模な上昇流は地震波低速度・高減衰域を示すこと, 和歌山の群発地震震源域や1995年兵庫県南部地震震源域直下の下部地殻には低速度・高減衰域が分布すること, などが明らかになった. これらの成果は, マントル上昇流が西南日本の地震・火山活動に大きな影響を与えていることを強く示唆する重要な地震学的観測事実である.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2009 - 2011
【配分額】3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)