バクテリア活動の指標としての希土類元素パターン:原子レベルから古環境解析まで
【研究分野】地球宇宙化学
【研究キーワード】
バクテリア / 希土類元素 / 吸着 / 細胞壁 / バイオフィルム / リン酸基 / カルボキシル基 / 広域X線吸収微細構造 / 希士類元素 / 水酸化鉄 / 縞状鉄鉱床
【研究成果の概要】
様々なバクテリア細胞表面への吸着のREE分配パターンには特異な重希土類(HREE)の濃集がみられ、これはEXAFS法によりは多座のリン酸サイトとの錯生成によることが明らかになった。また(リン酸サイト)/(カルボキシル基)比はpHと共に減少し、[REE]/[バクテリア]比の増大と共にカルボキシル基の寄与が増加した。HREEの濃集は天然のバイオフィルムやバクテリア由来の水酸化鉄にも見られると共に、同様の特徴が先カンブリア時代の縞状鉄鉱床(BIF)にも見られ、REEパターンがバクテリア活動の指標となることが分かった。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
狩野 彰弘 (狩野 彰宏) | 九州大学 | 大学院・比較社会文化研究院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2007 - 2009
【配分額】19,110千円 (直接経費: 14,700千円、間接経費: 4,410千円)