温泉水でスラブ起源流体を捉える
【研究分野】地球宇宙化学
【研究キーワード】
温泉水 / スラブ起源 / 塩水 / 深部流体 / 沈み込み帯 / 構造線 / 同位体 / REE / 物質循環 / スラブ / 熱水 / 流体 / 沈み込み / 有馬型 / スラブ起源流体 / 有馬
【研究成果の概要】
沈み込み帯前弧域において,スラブ流体が直接的に上昇・湧出している可能性を,スラブ流体検出の有効性が高い重元素を用いて制約することを目指し,温泉水に含まれる低含有量重元素の濃縮,抽出手法の開発と分析を行った.
その結果,鉄共沈法を用いてSr-Nd-Pb同位体組成を得ることに初めて成功し,有馬温泉水の起源がフィリピン海スラブにあることを明らかにした(Nakamura et al., 2014).また,温泉水中の希土類元素の効率的分析方法を開発し,その濃度やパターンから,スラブ由来流体が構造線沿いに余り地殻物質と反応することなく上昇し,浅部で天水と混合して組成多様性を生むことを明らかとした.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
中井 俊一 | 東京大学 | 地震研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
岩森 光 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 | 地球内部物質循環研究分野 | 分野長 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)