生物起源炭酸塩の有機物酸素同位体比分析による水温及び海水酸素同位体比の両方の復元
【研究分野】地球宇宙化学
【研究キーワード】
酸素同位体比 / 生物起源炭酸塩 / 古環境指標 / 水温復元 / 二枚貝 / 安定同位体 / 水温 / 塩分 / 有機物酸素同位体比 / 古環境復元 / 古水温 / 古塩分 / 酸素同位体皮 / ムラサキイガイ / 同位体 / 有機物酸素同位体
【研究成果の概要】
貝殻やサンゴ骨格など生物がつくる炭酸カルシウムの骨格を分析することで過去の環境を復元することが可能である.炭酸カルシウムの「酸素同位体比」という指標は,形成時の水温を復元するための強力な指標としてこれまで用いられてきたが,最も重要な問題が塩分の影響を分離できないことであった.本研究では,炭酸カルシウム骨格に微量に含まれる有機物に着目し,そこに含まれる「酸素同位体比」や「炭素同位体比」に着目することで塩分の影響を分離する手法の開発を試みた.ムラサキイガイの殻に付着した有機物の皮の「炭素同位体比」の分析手法を確立し,指標としての有用性を評価した結果,河川流入量の良い指標となることを明らかにした.
【研究代表者】
【研究連携者】 |
中塚 武 | 総合地球環境学研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2016-04-01 - 2018-03-31
【配分額】3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)