周期的応力変化がアスペリティ破壊に及ぼす影響に関する研究
【研究分野】固体地球惑星物理学
【研究キーワード】
地震活動 / アスペリティ / 潮汐 / 数値シミュレーション / 摩擦特性
【研究成果の概要】
日本領域の低周波地震および相似地震に対して地球潮汐による応力変化が及ぼす影響を調べた.低周波地震については統計的に有意な位相選択性が見いだされた.相似地震については有意な位相選択性が見られなかったが,東北地方太平洋沖地震の前後で位相選択性の特徴が変化した.
摩擦が速度状態依存摩擦則に従うと仮定し,周期的なせん断応力変化を加えてアスペリティ破壊の数値シミュレーションを行った.周期的応力の振幅が同じ時は,破壊エネルギーが小さくなるほどアスペリティ破壊の位相選択性が顕著になることがわかった.この結果から相似地震の破壊エネルギーを推定できる.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
鶴岡 弘 | 東京大学 | 地震研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
五十嵐 俊博 | 東京大学 | 地震研究所 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2011 - 2013
【配分額】4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)