首都直下の新たな地震発生モデル-スラブの蛇紋岩化とそのテクトニクス的意義-
【研究分野】固体地球惑星物理学
【研究キーワード】
地震波減衰 / フィリピン海プレート / マグマ活動 / 流体 / 地震波減衰構造 / 蛇紋岩 / マントル / 関東地方 / スペクトル比
【研究成果の概要】
減衰パラメータと観測点直下の周波数特性,震源の周波数特性を分離する手法を開発し,その手法を東北地方と関東地方の地震波形データに適用した.東北地方においては,マントルウエッジには沈み込むスラブに平行な斜めの高減衰域が存在し,それは地震波低速度域と一致すること,下部地殻では火山群の直下にのみ高減衰域が分布することなど,東北地方のマグマ活動を理解する上で重要な知見が得られた.関東地方においては,スラブマントルの蛇紋岩化域は高減衰を示すこと,高減衰域の西縁は地震波低速度域から期待されている場所と一致すること,過去に発生した2つのM7 クラスの地震は高減衰域の西縁で発生したことなどが明らかになった.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2012-04-01 - 2014-03-31
【配分額】3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)