宇宙線ラジオグラフィーと高品位化した重力連続観測で、マグマの火道内昇降を診る
【研究分野】固体地球惑星物理学
【研究キーワード】
宇宙線透視 / 重力 / 火山 / 地下水 / 宇宙線 / 自然災害 / 絶対重力 / ミューオンラジオグラフィー / マグマ頭位 / 地下水流動
【研究成果の概要】
火山のマグマの通り道(=火道)のどこに、マグマの上端があるのかを推定する手法の開発に取り組んだ。マグマ上端の位置によって山麓の重力が変動することに着目し、絶対重力の連続観測を行った。重力観測データに含まれる降雨等の環境変動起源の重力擾乱を補正し、火山起源の重力シグナルを抽出するために、地下水学的なシミュレーション手法を開発した。補正後のデータと宇宙線で透視した火道形状とを用いて、火道内のマグマ上端の高度が算出できるようになった。これにより、火山浅部のマグマの移動と火山活動の関係を議論する上で、極めて重要な成果を得た。
【研究代表者】