亜熱帯・中高緯度の気温構造の季節的遷移が大気循環・降水帯の形成と変動に果たす役割
【研究分野】気象・海洋物理・陸水学
【研究キーワード】
気候 / ジェット気流 / 梅雨前線 / 秋雨前線 / 冬季モンスーン / 台風 / 力学モード / 梅雨
【研究成果の概要】
冬季東アジアモンスーンを変動させる気圧の南北振動「西太平洋パターン」が特徴的な気温異常を持ち,西風ジェット気流に伴う南北気温差,並びにアジア大陸と太平洋との東西気温差を調整して自身の気温異常を効率的に維持できることを解明した.また,関東沖の東流する黒潮続流の変動に伴う水温変動が海上風の分布や冬季の雲・降水帯を変動させる傾向を発見した.さらに,南半球では暖流と寒流の境界である水温前線に沿って,移動性高低気圧が繰り返し発達し,その効果で維持される海上の偏西風が水温前線の影響を強く受ける状態とそうでない別の状態との間を揺らぐことが,南半球で最も卓越する循環変動の本質であることを見出した.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
西井 和晃 | 東京大学 | 先端科学技術研究センター | 助教 | (Kakenデータベース) |
三瓶 岳昭 | 会津大学 | コンピュータ理工学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
小坂 優 | 東京大学 | 先端科学技術研究センター | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2017-03-31
【配分額】18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)