将来の気候変動における熱帯外から熱帯へのテレコネクションメカニズムの解明
【研究分野】気象・海洋物理・陸水学
【研究キーワード】
気候変動 / 将来予測 / ハドレー循環 / 熱帯降雨 / 気候モデル
【研究成果の概要】
将来、さまざまな要因によって、熱帯の降雨分布が変化することが考えられる。その中の一つに、中高緯度の温暖化における南北半球の非対称性がある。これまでの研究では、温暖化の大きな半球の方へ、熱帯の降雨量がシフトすることが報告されてきたが、海洋循環の変化の効果はほとんど考慮されてこなかった。本研究では、現実的な将来シナリオにおいて、大気だけでなく海洋循環の変化も考慮した予測における、熱帯外から熱帯への遠隔影響のしくみを調べた。特に、エネルギー論的考察と力学的考察を融合した解釈を提供した点に新奇性が高く、また海洋力学効果の重要性も検証し、熱帯降雨分布を変化させるしくみについて、基礎的な知見を得た。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
塩竈 秀夫 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 地球環境研究センター | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
渡部 雅浩 | 東京大学 | 大気海洋研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)