生体分子反応における量子効果の直接観測を可能とする雰囲気制御・時間分解X線分光法
【研究キーワード】
グラフェン / 軟X線分光 / 時間分解 / 積層 / ねじれ / 光励起 / キャリア・ダイナミクス / 分子 / 軟X線 / X線分光 / 生体分子 / 量子ダイナミクス
【研究成果の概要】
量子論に基づく分子生物学の実験研究の新たな領域開拓を目的として、雰囲気制御・時間分解オペランド(=動作下)軟X線分光システム構築に不可欠な超極薄窓材としてグラフェンを研究した。その研究を行う過程で、新たな展開が拓け、興味深いキャリア・ダイナミクス、たとえば、グラフェンの各層毎に光励起キャリア密度が変化することが初めて明らかにされた。
【研究の社会的意義】
本研究では、僅かにグラフェンの積層が摂動を受けただけで、層毎にグラフェン中の光励起キャリアの密度が大きく変調されるという初めての研究成果が得られた。このことは、グラフェンの窓材としての量子生物学への応用だけでなく、光デバイス応用においても重要な研究成果になると考えられる。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
松田 巌 | 東京大学 | 物性研究所 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2020-03-31
【配分額】6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)