重い電子系超伝導体の人工超格子の作製による物性研究
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
f電子系 / 次元性制御 / 電子相関 / 量子臨界点 / 反強磁性 / 非フェルミ液体 / 異方的超伝導 / 超格子 / 有効質量 / 超伝導対称性 / 積層構造 / 量子臨界現象 / エピタキシャル成長 / π接合 / 擬ギャップ
【研究成果の概要】
本研究では、希土類元素Ceを含む重い電子系化合物の薄膜化技術を確立し、CeCoIn5超伝導体のc軸配向薄膜、CeIn3反強磁性体のエピタキシャル薄膜、およびCeIn3とLaIn3のエピタキシャル人工超格子の作製に成功した.Ce系重い電子系のエピタキシャル薄膜作製は世界初の成果である.さらに人工超格子の作製により、重い電子系の次元性を制御することが可能になり、低次元化による反強磁性の抑制とそれに伴う非フェルミ液体的物性の発現の観測に成功した.今後2次元の重い電子系における新しい物理学の展望が期待できる.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
寺嶋 孝仁 | 京都大学 | 低温物質科学研究センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2006 - 2008
【配分額】17,150千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 2,250千円)