赤外分光測定による電荷秩序系有機導体の電荷グラス・電荷液体状態の研究
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
電荷秩序 / 電荷ガラス / 幾何学的フラストレーション / 有機導体 / 光学伝導度 / モット絶縁体 / 超伝導 / 赤外分光 / 高圧実験
【研究成果の概要】
本研究では、低温で電荷ガラス状態を示す二次元三角格子系有機導体において光学伝導度測定を行い、電荷ガラス状態特有の電荷揺らぎに起因した特異な集団励起が10 meV付近の低エネルギー領域に現れることを見出した。また、一次元ダイマーモット絶縁体の圧力下光学伝導度測定を高輝度放射光施設SPring-8において行い、圧力印加によりダイマー内の電荷揺らぎが増大し、この系で観測される高い転移温度をもった圧力誘起超伝導に電荷揺らぎが重要であることを明らかにした。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2014-04-01 - 2016-03-31
【配分額】3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)