単一原子観測/制御下の量子多体ダイナミクス解明に向けた非摂動手法構築
【研究キーワード】
量子多体物理 / 量子光学 / 非平衡 / 量子多体系 / 非平衡開放系 / 機械学習
【研究成果の概要】
本研究では、冷却原子系や共振器に閉じ込められた量子-光物質系に代表される「人工量子系」を、非摂動的に解析するための手法を開発した。これらの手法を用いることで、特にリュドベルグ状態を用いた非平衡多体系において新奇なダイナミクスを見出し、また共振器物質系においては強誘電転移が光物質結合により生じることを理論的に示した。
【研究の社会的意義】
本研究で構築された理論手法により、これまで解析が困難であったクラスの非平衡多体問題の解明に成功した。また、共振器物質系では量子的な光に誘起された量子相の制御が可能であることを示唆する結果が得られた。これらの成果は未来の新規デバイスあるいは物性制御の可能性を開くものであるとともに、将来の量子情報技術にも波及効果が期待できるものである。
【研究代表者】
【研究種目】研究活動スタート支援
【研究期間】2019-08-30 - 2022-03-31
【配分額】2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)