ブラックホールの観測的検証へ向けた光線および偏光の解析
【研究分野】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究キーワード】
相対性理論 / 宇宙論 / ブラックホール / 光の測地線 / コンパクト天体 / 重力レンズ / 一般相対論 / 光線 / 軌道角運動量 / 光渦 / カー時空 / 測地線 / 偏光
【研究成果の概要】
ブラックホールの周りに光源が分布するとき,ブラックホールによる光の吸収が「影」として観測されることが予想されている.ブラックホール周りの光の不安定円軌道により,対数的に光度が発散するような「明輪」の存在を示した.
Kerr ブラックホールの回転が最大になるとき,ある種類の光の束縛軌道が地平面に漸近することを明らかにした.このとき,光線束の断面の歪みはゼロになることを明らかにした.
波面がらせん状にねじれている「光渦」に対し,アイコナール近似により軌道の方程式を導いた.回転ブラックホールの周りの光渦は,ブラックホールの角運動量と光渦の間の相互作用により,測地線からずれることを明らかにした.
【研究代表者】
【研究分担者】 |
古池 達彦 | 慶應義塾大学 | 理工学部(矢上) | 講師 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2017-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)