新型レーザー光蓄積空洞による高速偏極スイッチング高効率ガンマ線源の実現
【研究分野】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究キーワード】
加速器 / 国際リニアコライダー / コンプトン散乱 / 量子ビーム / ILC / レーザー・電子衝突 / 偏極ビーム / International Linear Collider
【研究成果の概要】
4枚のミラーを立体的に配置する全く新しい着想の「3D・4枚ミラー・リング型レーザー光蓄積空洞」を設計、製作し、その性能を確認した。このレーザー光蓄積空洞はレーザー・コンプトン散乱にもとづいた高強度・高エネルギー光子源に用いるためのものである。開発されたレーザー光蓄積空洞ではフィネス約4000、蓄積パワー2.6 kW, レーザー光・電子衝突点での垂直スポットサイズ13±1 ミクロン(RMS)が実現された。このレーザー光蓄積空洞を使ってビーム衝突一回あたり124±1 個の光子の生成が確認された。これは毎秒2.7x108 個の光子生成に相当する。生成された光子の平均エネルギーは24 MeV である。
【研究代表者】