極限条件のQCDにおける動的臨界現象
【研究分野】素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
【研究キーワード】
核物理 / 量子色力学 / 相転移 / カイラル対称性 / 動的臨界現象 / 高エネルギー / 原子核衝突
【研究成果の概要】
原子核を構成する陽子や中性子の構造と相互作用は、クォークとグルーオンを基本自由度とする量子色力学(QCD)によって記述される。超相対論的な高エネルギー原子核衝突によって、クォーク・グルーオン自由度の顕在化した高温高密度の極限物質を生成し、その物性を探る研究は現在、国際協力研究として進められている。本研究ではQCDが支配する極限物質の動的な性質の解明を目指している。まず、3フレーバーのカイラルランダム行列模型の相構造の研究、そして、QCD相転移における動的な性質と原子核衝突初期のグルーオン場の時間発展について理論的な研究を行った。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2007 - 2009
【配分額】3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)