液体の階層的自己組織化とダイナミクス
【研究分野】生物物理・化学物理
【研究キーワード】
液体 / 時空階層性 / 水の熱力学異常 / ガラス転移 / 液体・液体転移 / 結晶化 / 階層構造 / 自己組織化 / ダイナミクス
【研究成果の概要】
液体状態は物質の基本状態の一つであるが、その基礎的理解は気体・固体に比べ大きく遅れてきた。我々は、液体の本性に関わる基本現象として液体・液体転移、ガラス転移、結晶化、水の特異性、非線形流動などに注目して研究を行った。その結果、これらすべての現象において液体の内包する時空階層性が大きな役割を果たすことが明らかとなった。これにより、従来の液体状態についての「乱雑かつ等方的な流体」という常識的描像によって上記の現象を理解することは困難であり、時空階層性を考慮の上、液体論を根本的に構築しなおす必要があることが示された。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
| 古川 亮 | 東京大学 | 生産技術研究所 | 助教 | (Kakenデータベース) |
| 鎌田 久美子 | 東京大学 | 生産技術研究所 | 技術職員 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(S)
【研究期間】2009-05-11 - 2014-03-31
【配分額】197,340千円 (直接経費: 151,800千円、間接経費: 45,540千円)