実験室における天然変性タンパク質のX線1分子動態計測装置開発
【研究分野】量子ビーム科学
【研究キーワード】
X線 / 放射光 / 1分子 / 分子動態 / 天然変性タンパク質 / 時分割計測技術 / 自己相関 / ブリンキング現象 / 1分子 / 動態計測 / バイオテクノロジー / X線1分子追跡法 / 1分子動態 / ラボX線光源
【研究成果の概要】
X線1分子追跡法Diffracted Xray Tracking DXTは、目的のタンパク質をナノ結晶で標識し、ナノ結晶からのX線回折スポット の角度変化を観測することでマイクロ秒の高時間分解能、ナノメートルの高空間分解能で1分子の内部運動を捉えることができる。この先端的オリジナル計測法を、このDXTを単色X線を用いた回折強度の自己相関や強度揺らぎを測定することで回折スポットの運動速度を評価できることを実験室X線光源の利用において確認した。この単色X線を使用した回折1分子計測法では、回折X線強度の明確な点滅(X線ブリンキング)を発見した。
【研究の社会的意義】
社会問題となっている認知症に関連する注目タンパク質1分子の動態挙動の極めて微妙な変化を早期診断システムとして、実験室レベルの施設を用いて評価することのできる診断技術の基盤構築に成功したことは極めてその意義は大きいと考えている。社会実装に向けて、すでに数社から装置市販化のお誘いを受けている。しっかり、進めていきたい。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2015-04-01 - 2018-03-31
【配分額】42,250千円 (直接経費: 32,500千円、間接経費: 9,750千円)