電子波束を生成する複数準位からのアト秒トンネルイオン化過程の新規物理モデル構築
【研究分野】原子・分子・量子エレクトロニクス
【研究キーワード】
トンネルイオン化 / アト秒科学 / 高次高調波 / 再衝突電子 / アト秒イオン化 / アト秒高次高調波 / トンネルイオン化過程 / 数サイクルパルス / 極端紫外光 / 分子軌道イメージング / 分子動力学 / 分子軌道
【研究成果の概要】
赤外の高強度レーザーパルスによる複数準位の関与するイオン化過程の機構解明と制御のために、新たなアト秒光学系および測定法と理論的な構築を行った。初めに配向した気相分子に対して2波長高強度レーザーによる二次元高次高調波分光法を適用し、配向の制御によって複数準位のイオン化過程の測定とその制御を行った。またアト秒高次高調波と同期した高強度レーザーパルスによるイオン化過程に関して、特異的な量子状態制御が行われることを明らかにし、さらに位相を区別した波動関数イメージングを行った。同時にレーザー電場中の複数準位が関与するトンネルイオン化過程について多電子の効果を取り入れた理論的な定式化を行った。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
森下 亨 | 電気通信大学 | 情報理工学(系)研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
岩倉 いずみ | 神奈川大学 | 工学部 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
Madesen L. B. | Aarhus University |
Tolstikhin O. I. | Moscow institute of physics and technology |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2013-04-01 - 2016-03-31
【配分額】45,890千円 (直接経費: 35,300千円、間接経費: 10,590千円)