多環縮合パイ電子系超伝導体の研究
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
超伝導 / 金属ドーピング / フェナセン系有機分子 / グラフェン / グラファイト / 二次元層状分子 / 圧力効果 / キャリアドーピング / トランジスタ / 二次元層状物質 / 有機炭化水素 / 炭素系物質 / 有機芳香族分子 / アニーリング / 電気化学反応 / 高圧合成 / 電界効果キャリア注入 / 炭素系分子 / 芳香族炭化水素超伝導 / 化学ドーピング / 電界効果ドーピング / 構造 / 電子状態
【研究成果の概要】
多環縮合炭化水素分子固体に対して、アルカリ金属原子を挿入することによる超伝導相の作製と、電界効果によって電気的な特性を制御することを目指した。アルカリ金属原子の挿入のためには、通常の高温加熱法のほかに、液体アンモニア法、電気化学的な手法を用いた。また、金属ドーピングならびに電界効果、電気化学金属ドーピングについては、有機芳香族系をグラフェン、グラファイト系、さらに、二次元層状無機物質にも拡張した。その結果、ピセン系で、18.5%の超伝導体積分率の超伝導試料を得ることに成功し、ゼロ電気抵抗の観測、圧力による超伝導転移温度の上昇を観測した。また、多様な金属挿入系超伝導相を得ることに成功した。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
神戸 高志 | 岡山大学 | 大学院自然科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
岩佐 義宏 | 東京大学 | 大学院工学系研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
岡本 秀毅 | 岡山大学 | 大学院自然科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2010-04-01 - 2015-03-31
【配分額】46,540千円 (直接経費: 35,800千円、間接経費: 10,740千円)