第一原理計算によるスピン軌道相互作用と電子相関の織りなす物性予測
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
重い電子系超伝導 / 隠れた秩序 / 第一原理計算 / 多極子秩序
【研究成果の概要】
鉄系超伝導体や重い電子系化合物のように軌道自由度が重要な役割を果たすと考えられる遍歴電子系では、バンド構造が非常に複雑なため、これまで、その電子状態が内包する豊富な物理を正確に読み解くことが非常に困難であった。当該グループでは、開発した計算コードによって、重い電子系のようにスピン軌道相互作用の強い系に対する低エネルギー有効模型を構築することに成功した。また、その模型に基づいて、軌道分解したフェルミ面の計算や磁気揺らぎ・多極子揺らぎの計算を行うことで、これまで純理論的なモデル計算の域を出なかった重い電子系の物理をより具体的に個々の物質の性質を取り込んだ物理へと昇華することに成功した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
有田 亮太郎 | 独立行政法人 | 理化学研究所・創発物性科学研究センター | チームリーダー | (Kakenデータベース) |
鈴木 通人 | 独立行政法人 | 理化学研究所・創発物性科学研究センター | 研究員 | (Kakenデータベース) |
|
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)