スピン揺らぎと電荷揺らぎが絡み合う新しい電子相の開拓
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
有機導体 / 強相関電子系 / 核磁気共鳴法 / 電子輸送特性 / モット転移 / スピン液体 / 超伝導 / 中性-イオン性転移 / 輸送現象特性 / 輸送現象測定
【研究成果の概要】
電荷揺らぎとスピン揺らぎが織り成す新しい電子相を探索する目的で、モット転移近傍に位置する三角格子有機伝導物質を調べた結果、電荷とスピンの双方においてモット転移が非従来型の臨界性を示すこと、さらに、スピンフラストレーションの強さがモット絶縁相においてスピン状態を決め(反強磁性/スピン液体)、金属相において擬ギャップの有無や超伝導転移温度、およびモット転移の強弱に決定的な影響を及ぼすことを明らかにした。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
宮川 和也 | 東京大学 | 大学院・工学系研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2008 - 2010
【配分額】48,880千円 (直接経費: 37,600千円、間接経費: 11,280千円)