フラストレーションの強い新規量子スピン系における量子多体効果の解明
【研究分野】物性Ⅱ
【研究キーワード】
磁性 / 量子スピン系 / フラストレーション / 強磁場 / 量子多体効果 / 三角格子反強磁性体 / 籠目格子反強磁性体 / スピンダイマー磁性体 / 物性実験 / 量子磁性 / 強相関電子系 / 強磁場物性 / スピンダイマー系 / 低温物性
【研究成果の概要】
我々はフラストレーションの強いスピン系での顕著な量子効果を調べた。まず,我々はBa3CoSb2O9の磁化過程を測定し,全磁場領域で磁化曲線が理論と一致することより,この物質が理想に近いスピン1/2三角格子反強磁性体であることを示した。続いて,スピン1/2籠目格子反強磁性体Cs2Cu3SnF12の磁気励起を中性子非弾性散乱で測定し,励起エネルギーが通常とは逆に,スピン波理論で求めた値よりも大きく減少する負の量子再規格化現象を発見した。更に,新規ダイマー磁性体Ba2CoSi2O6Cl2を合成し,その強磁場磁化過程を測定することより,磁場中でマグノン結晶ができることを見出した。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
小野 俊雄 | 大阪府立大学 | 理学系研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
栗田 伸之 | 東京工業大学 | 大学院理工学研究科 | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究連携者】 |
佐藤 卓 | 東北大学 | 多元物質科学研究所 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(A)
【研究期間】2011-04-01 - 2014-03-31
【配分額】47,840千円 (直接経費: 36,800千円、間接経費: 11,040千円)