一次相転移・高次構造の物性と新機能性材料の探索
【研究分野】固体物性Ⅰ(光物性・半導体・誘電体)
【研究キーワード】
一次相転移 / 高次構造 / 強誘電・強弾性分域 / 周期性反転分域 / 擬以位相整合素子 / SHG顕微鏡 / TDGL方程式 / 相転移 / 強誘電体 / 強弾性体 / 強誘電分域 / 強弾性分域 / リラクサ- / 非線形光学 / 水素結合 / 中性子散乱 / BaTiO_3 / KH_2PO_4
【研究成果の概要】
(1)新しい非線形光学顕微鏡(SHG顕微鏡)を開発した。これにより 従来光学的に観察が不可能と考えられてきた強誘性180°分域構造を,非破壊・非接触で観察することに,世界で初めて成功した。
(2)透過型SHG顕微鏡を用いて,青色レーザ光を実現する擬以位相整合素子の評価を行った。
(3)全反射型SHG顕微鏡を用いて,基板上に成長させた有機薄膜の配向性の評価を行った。
(4)強誘電体・強弾性体モリブデン酸ガドリニウムのzigzag分域境界を観測し,またその現象を,時間に依存するギンツブルグ・ランダウ方程式(Time-dependent Ginzburg Landam equation TDGL方程式)を用いたシミュレーションで再現する初期条件ならびに境界条件を見出した。
(5)上記(4)の結果に基づいて,フトライプ状の分域構造を初期条件とし両端に逆向きの電場を印加したところ,zigzag分域を人工的に生成することに成功した。
(6)強誘電体MgO : LiNbO_3の分域を,室温で直接電場を印加することにより,反転することに世界的で初めて成功した。
以上の結果は,Applied Physics Letters, J. Applied Physicsなどの国際誌に発表され,また日本物理学会,応用物理学会などの国内会議及び,CLEO,第9回強誘電体国際会議などの国際会議で発表され反響を呼んだ。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
山田 安定 | 早稲田大学 | 理工学総合研究センター | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】一般研究(B)
【研究期間】1994 - 1995
【配分額】7,300千円 (直接経費: 7,300千円)