テラヘルツ波照射によるデオキシリボ核酸の高次構造制御と機能性付与
【研究分野】電気電子工学およびその関連分野
【研究キーワード】
遠赤外分光 / THz時間領域分光 / デオキシリボ核酸 / ヘアピン構造DNA / 塩基 / 水素結合 / 分子間相互作用 / 遠赤外分光(FT-FIR) / THz時間領域分光(THz-TDS) / デオキシリボ核酸(DNA) / シトシン / グアニン / チミン / リン酸 / デオキシリボース / テラヘルツ / 半導体材料 / 高次構造
【研究成果の概要】
DNAを構成する塩基に対して,テラヘルツ(THz)帯を含む16.7~600cm-1の吸収スペクトルを取得した。さらに量子化学計算を実施し,実測値と計算値の比較から,上記スペクトルに出現する各吸収ピークの帰属を同定した。また,分子内で一部水素結合を形成する一本鎖DNA,すなわちヘアピン構造DNA溶液に対して,加熱乾燥処理を行うと,540cm-1付近の吸収が増加する事象を確認した。
したがって上記吸収の強度から,DNA内の水素結合の有無を確認できる可能性が示唆される。高強度THz波の照射による水素結合の結合・乖離運動の制御の試みについては,結果が不明確であり、今後の課題である。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
水野 麻弥 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 | 電磁波研究所電磁環境研究室 | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2020-03-31
【配分額】6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)