本研究では、単にかき回しても混ざらない微粒子同士を、均一あるいは任意の成分分布状態に「混合」させるための技術を開発した。時間に依存せず任意の成分分布をもつ微粒子の混合物を作るために、混合したい複数の微粒子を連続供給しながら、それぞれを多数に分割する。分割したもの同士を拡散混合することで局所的な混合比を保証し、その状態で全体を集約する。分割数を増やすことで、精密な混合が可能になり、また粒子の拡散速度が速くなる。これを実現するために、3次元的な微細流路をもつ連続立体混合システムを開発した。この技術を用いて、成分比率が連続的に変化する混合物を試作し、システムの性能を確認した。
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2011-04-01 - 2015-03-31
【配分額】18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)