多重スケールの生命現象を記述する偏微分方程式についての研究
【研究分野】解析学基礎
【研究キーワード】
マルチスケール / 非局所 / 腫瘍浸潤 / 腫瘍成長 / 数理モデル / 解の存在 / 漸近挙動 / シミュレーション / 非局所項 / 増殖項 / 数学解析 / 腫瘍浸潤現象 / 多重スケール現象 / 多重尺度 / 非線形発展方程式 / 時間大域解 / 解の挙動 / 腫瘍侵潤現象 / 数学的特徴づけ / 解の可解性 / 多重尺度項
【研究成果の概要】
M.Chaplainらによる腫瘍成長と浸潤の数理モデルは、一貫した多重スケール性を保持しており、それが明確なChapalin-Lolas, Gerisch-Chaplainモデルを取り上げる。
後者は前者を非局所化したものであり、(1)まず前者の数学解析を完成させ、次いで後者の数学解析を遂行した。(2)しかし非局所項において定義の不備があり、これをChaplainが最近の論文中でついに認め訂正し、数理生物学的な正当化を行った。しかしこのとき、すでに課題研究期間の最終年に入っており、今後の課題とした。(3)神経膠芽腫細胞の浸潤領域の不可視部分を実験結果に基づきシミュレーションで可視化した。
【研究代表者】