理想気体に置かれた重粒子が、環境軽粒子達とノン・ランダムな古典ニュートン力学に従い相互作用をしながら動く系について研究した。このとき、再作用の可能性により、重粒子の挙動はマルコフ性すら持たない。本研究では、粒子間相互作用はコンパクトな台を持つあるポテンシャル関数によって与えられる斥力であるモデルについて、軽粒子の初期エネルギーが下から有界であるという仮定の下で、軽粒子達の質量が0に収束するとき、重粒子の挙動を表す確率過程はある拡散過程に収束することを証明した。
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2017-04-01 - 2022-03-31
【配分額】2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)