調和解析的方法による視覚・錯視の研究の機械学習への応用
【研究キーワード】
フレームレット / 応用調和解析 / 機械学習 / 錯視 / 数理視覚科学 / かざぐるまフレームレット / フレームレット構造 / たたみこみニューラルネットワーク / 2Dディジタルフィルタ / 調和解析 / 視覚
【研究成果の概要】
研究実績として得た知見は次のものである.調和解析的方法を用いた申請者らによる人の視知覚の数理モデリングの錯視研究への応用の延長線上で,調和解析的な方法を使った機械学習,そして,その応用について研究を行った.機械学習の中では,特にたたみ込みニューラルネットワークによるディープラーニングが関係しているが,本研究では,これまでの申請者らの数理モデリングによる錯視研究の知見に基づいて,前年度に引き続き調和解析的な方法を用いたニューラルネットワークの構造の検討を行い,本研究に適するような構造をもつたたみ込みニューラルネットワークの研究を行った.さらにこれに加えて今年度,錯視画像の学習データに関して,視知覚の数理モデリングを用いて,より本研究に適した錯視画像の学習データのあるクラスを作成して適用することを新たに考案し,その作業に取り掛かった.また,たたみ込みニューラルネットワークの構築についても新たな着想を得て,併せてその研究も行った.しかしこの新しいクラスの錯視画像の学習データの作成と整備,新たな着想による上記のたたみ込みニューラルネットワークの構築の準備に思いのほか時間がかかっている.そのためこれらについては引き続き次年度に研究と計算機実験などを行い,学習データの整備と上記の新たなニューラルネットワークの構築と調整等を行う.そしてそのニューラルネットワークの応用についての研究も行う.なお計算機実験にはMATLABとPythonを併用している.
【研究代表者】
【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2018-06-29 - 2023-03-31
【配分額】6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)