訪問看護事業所の災害時BCP・BCM(事業継続計画/管理)の教育プログラム開発
【研究キーワード】
BCP / 訪問看護事業所 / 教育プログラム / 評価 / BCM / シミュレーション / 教育シミュレーション
【研究成果の概要】
2021年度は訪問看護事業所の災害時BCP・BCMの要件整理と評価指標の開発を目指した。具体的には、BCP・BCMの要件を整理し、評価指標の検討と開発を行いつつ、次年度に向けた調査準備と国際基準に基づくシミュレーションプログラムの学習の場を企画・計画し、プログラム作成の準備を行う予定としていた。
ところが、2021(令和3)年厚生労働省令「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」の改定、2022(令和4)年3月改正の厚生労働省令「指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準」の改定をもって、すべての訪問看護事業所が3年以内にBCP策定をするよう義務づけられたため、訪問看護事業所でのBCP策定に関わる研修ニーズの高まりを受ける形で、本研究においても、多様な方法でBCP策定に関わる研修を企画・計画・実施・評価した。研修の取り組みは社会的ニーズと一致していたことから、学会でのワークショップ他、専門雑誌や本で出版されることになった。
このように、社会的ニーズに応じた取組や災害時BCP・BCMの要件整理は概ね実施でき、評価指標の検討も行うことができたが、評価指標の開発には至っておらず、次年度に向けた調査準備が遅れている。一方で、多様な研修会を実施することにより、全国の訪問看護事業所のニーズを把握でき、シミュレーションプログラムに計画を超えた成果をもたらした。さらに、研究分担者の一部で、国際基準に基づくシミュレーションについての学習を進めることができた。
【研究代表者】