統合失調症患者におけるレジリエンスとその生物学的基盤
【研究分野】内科学一般(含心身医学)
【研究キーワード】
統合失調症 / レジリエンス / ストレス / 回復
【研究成果の概要】
60名の統合失調症患者を対象に行った本研究は、25項目Resilience Scale総点は110点(平均)であり、自尊感情、スピリチュアリティ、生活の質と正の相関を示し、絶望感と内面化された偏見と負の相関を呈する事をあることを明らかにした。一方、レジリエンス総点と血中BDNF、ACTH、コルチゾール、高感度CRPおよび唾液中αアミラーゼとの間に有意な相関は認めなかった。
本研究により、統合失調症患者におけるレジリエンスと関連する心理的因子が同定されたことで、同患者群におけるレジリエンスの向上を目的とした介入への応用が期待される。一方、レジリエンスの生物学的基盤については更なる検討が必要である。
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(B)
【研究期間】2013-04-01 - 2015-03-31
【配分額】2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)