養菌性キクイムシが伝播する菌類による樹木の衰退・枯死に関するアジアでの緊急調査
【研究分野】森林科学
【研究キーワード】
Raffaelea quercivora / アジア / ブナ科 / 現地調査 / アジア地域 / ナラ類樹木 / 養菌性キクイム / Raffaelea 属菌 / 酵素活性 / 接種試験 / Raffaelea属菌
【研究成果の概要】
1980年以降,日本ではブナ科樹木に萎凋病枯死が発生し,被害は拡大している。この被害は,カシノナガキクイムシ(Platypus quercivorus)が伝播するRaffaelea quercivoraが原因であることが明らかにされた。本研究では,アジア各地域における樹木の衰退・枯死の被害実態とそれに関わる甲虫,病原菌の解明を行った。その結果,タイ,ベトナム,台湾においてナガキクイムシ科昆虫が採取され,そこからRaffaelea属菌が検出された.以上より,養菌性キクイムシと随伴する菌類の関係が東南アジアで潜在することが示唆された.
【研究代表者】