森林大気のオゾン反応性計測に基づく植物由来揮発性有機化合物の動態解析への挑戦
【研究分野】環境解析評価およびその関連分野
【研究キーワード】
大気化学反応 / 揮発性有機化合物 / 森林大気 / 反応性 / 温度依存 / オゾン / 光化学オキシダント / 包括計測 / 環境分析 / 大気汚染防止・浄化 / 自然現象観測・予測
【研究成果の概要】
これまでに構築したオゾン反応性(RO3)測定装置を改良したうえで、森林にて実大気試料のRO3の測定と解析に挑戦し、生物起源揮発性有機化合物BVOCsの挙動把握を試みた。同時測定した個別成分濃度とRO3値を検証した結果、セスキテルペン類など個別未測定成分のRO3への寄与(missing RO3)を夏季日中に有意に捕捉した。また、RO3値の気温と光量への依存性から周辺樹種の分布状況やBVOCs放出特性を検証できる事例を示した。以上のように、実際の森林大気試料のRO3測定とBVOCs挙動把握の試みに初めて成功し、森林放出BVOCs把握におけるRO3測定や解析手順の有効性が示された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
加藤 俊吾 | 首都大学東京 | 都市環境科学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
ソマリバ ロベルト | |
プラプラン アーノード | |
洪 征翌 | |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2017-06-30 - 2019-03-31
【配分額】6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)