食物網構造を組み入れた全球的な群集の多様性創出機構の解明
【研究分野】自然共生システム
【研究キーワード】
多様性 / ゴール形成昆虫 / 系統樹 / 植食者 / 自由摂食性昆虫 / 潜葉性昆虫 / スペシャリスト / ジェネラリスト / 植食性昆虫 / 群集 / 量的食物網構造 / 葉食性昆虫 / 寄主選択 / パフォーマンス / 食性幅 / 種分化 / 国際情報交換 / チェコ / ニューギニア / 系統的制約性
【研究成果の概要】
植食性昆虫の種分化は寄主植物の共進化が密接に関係しているため、昆虫のローカル群集は寄主である植物の群集構造にも密接に関係している。日本とチェコの3箇所の冷温帯夏緑林のデータを解析した。植物-植食者の量的食物網構造に対する寄主植物の影響を定量化する解析を行い、これを3つの異なる昆虫ギルドで比較した。自由摂食者は3つの場所すべてで広い食性を示したが、ゴール形成性者・潜葉者はほぼ単食性であった。ジェネラリストの場合、より植物系統発生の深い段階での影響が顕著であったのに対して、系統樹の末端の影響は弱かった。対照的にスペシャリストの場合、おもに植物系統樹の末端における影響を強く受けていた。
【研究代表者】
【研究協力者】 |
村上 正志 | 千葉大 | 大学院理学系研究科 | 准教授 |
Vojtech Novotny | チェコ科学アカデミー | 生物学センター | 教授 |
Rajesh Kumar | インドエリ蚕ムガ蚕研究研修所 | ジョルハット支所 | 研究者D |
Martin Volf | チェコ科学アカデミー | 生物学センター | 博士研究員 |
Martin Libra | 南ボヘミア大学 | 理学部 |
阿部 永 | 千葉大 | 大学院理学系研究科 |
福島 宏晟 | 千葉大 | 大学院理学系研究科 |
阿部 智和 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科 |
Roll Lilip | ニューギニア | 昆虫研究所 | 研究員 |
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【研究種目】挑戦的萌芽研究
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)