アジアのバリューチェーンを通じたPM2.5による健康被害の発生メカニズムの解明
【研究分野】持続可能システム
【研究キーワード】
消費基準勘定 / サプライチェーン / 早期死亡者 / 大気汚染 / 多地域間産業連関分析 / 健康被害 / シナリオ分析 / 経済損失 / 貿易の不公正 / 相対リスク / 消費基準 / 産業連関分析 / 健康影響 / 曝露評価 / 環境政策 / 大気汚染防止・浄化 / 土木環境システム / 構造経路分析 / 排出インベントリ / 感度解析 / 炭素粒子
【研究成果の概要】
世界の大消費国であるGDP上位5カ国(米国、中国、日本、ドイツ、英国)の消費者基準によるアジアにおけるPM2.5由来の早期死亡者を明らかにした。5カ国の消費は2010年に世界の中で早期死亡が集中するアジア域の生産活動を誘発し、PM2.5の発生により一年間で約100万人の早期死亡者を生じさせた。年齢層別の早期死亡者を見ると、80歳以上の高齢者の死亡は多いが、下気道感染による疾患から乳幼児の死亡者も無視できないことが分かった。特に、中国とインドで多く生じ、5カ国の消費が年間15000人の5歳未満の乳幼児を犠牲になった。約100万人の早期死亡者による経済損失被害は450億米ドルと推計された。
【研究代表者】