新たな自然保護区デザイン:文化生態系サービスと生物多様性に関する相補性アプローチ
【研究分野】環境政策・環境社会システム
【研究キーワード】
自然保護区 / 国立公園 / 生態系サービス / エコツアー / ツーリズム / 野生動物 / 観光 / 環境評価 / 生物多様性 / レクリエーション / 世界遺産 / ソーシャルメディア / 奄美群島 / 環境政策 / 保護区デザイン / 文化生態系サービス
【研究成果の概要】
本研究では、奄美群島等を事例に、環境評価手法等を用いることで、地域住民、観光客等の認識や行動に基づいて文化生態系サービスを定量的に評価した。また、評価結果と生物多様性データ等を統合することで、生物多様性と文化生態系サービスの両者を効果的・効率的に維持・向上させるための自然保護区の管理・デザインを提案した。また、評価手法自体の発展に向けて携帯電話ネットワークデータを活用した環境評価手法の開発に取り組んだ他、自然保護区における関連環境政策・施策の導入実験についても科学的知見に基づいて積極的に協力を行った。
【研究の社会的意義】
本研究の学術的意義は観光利用を中心とした文化生態系サービスについて、環境評価手法等を用いることで定量的に把握したことである。特に希少種の観察ツーリズムから得られる地域社会への経済便益について理論と合わせて実証的に評価した一連の研究は保全のみならず観光分野においても顕著な成果である。本研究は実際の国立公園等、利用と保全のルールづくりが検討されている地域(奄美群島等)で実施したものであり、科学的知見をもって環境施策・施策のデザインに貢献した社会的意義は大きい。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
曽我 昌史 | 東京大学 | 大学院農学生命科学研究科(農学部) | 助教 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2016-04-01 - 2019-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)