異常気象による主要穀物の生産変動が世界の食料需給・貧栄養人口に及ぼす影響の解明
【研究分野】食料循環研究
【研究キーワード】
環境変動 / 生産性ショック / 食料供給 / 経済影響 / 生鮮性ショック / 貧栄養人口 / 食料需給 / 気候変化 / 異常気象 / 水資源
【研究成果の概要】
広域スケールの作物生産性と流域水資源量を推計するモデルと作物市場価格の推計経済モデルを連携することによって、環境変動による農業生産および関連産業セクターへの影響を推計することが可能となった。東南アジア域のコメを対象として100通りの気候環境・土地利用シナリオについて、作物生産性、水資源量および市場価格の変動を計算した。その結果、生産性は気候変動によって水資源量とともに変動が見られたが、価格推移にはシナリオ間の差異は見られなかった。他セクターとの競合も発生したが、市場価格の変動は生産性の変動に比べて小さかった。これは輸出・輸入関係によって市場価格の変化によって調整・吸収されたためと考えられた。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
飯泉 仁之直 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 農業環境変動研究センター | 主任研究員 | (Kakenデータベース) |
櫻井 玄 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 農業環境変動研究センター | 研究員 | (Kakenデータベース) |
朝日 弓未 | 静岡大学 | 工学研究科 | 准教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究協力者】 |
小泉 達治 | 農林水産政策研究所 | 主任研究官 |
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【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2014-07-18 - 2018-03-31
【配分額】15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)