AIを用いた巡回路自律決定式UAVによる地域インフラ監視及び災害情報収集の研究
【研究キーワード】
地域インフラ / 災害情報取集 / 災害検出 / ドローン / 機械学習
【研究成果の概要】
地方自治体では人員削減により慢性的な人手不足が続いており、道路、橋梁、河川などインフラ監視に十分な人手を割くことができず、土砂崩れなどによるインフラ破壊の発見が遅くなるケースが多発している。本研究では自律飛行するUAVによる定期巡回映像をAI解析し映像から自動的に土砂崩れを発見しようとするものである。そのために人工的な土砂崩れをシミュレーションしUAVによってその映像を撮影する。映像を機械学習によって解析することで精度よく検出するために、飛翔体、撮影方法、解析方法、機械学習について総合的に研究を進める。本年度はCOVID-19の影響により本研究の重要な要素であるフィールド実験が制限されたため十分な実験回数を得ることができなかったが、少ない実験により得られたデータの解析方法を工夫することで、データ解析の研究が進みAI、深層学習の部分は成果をあげている。また、データ解析の結果によりデータ取得する飛翔体への飛行高度、飛行速度、飛行パターンによってデータの精度が変化することが確認されたため、翌年度のUAVに対する飛行要求が決定されるなど、少ない実験回数ながら有効な研究成果を得ることができた。
これにより、UAVの自律飛行によって高い検出精度を得るための飛行技術に対する知見が得られたため、翌年度にその研究成果である飛行方法をUAVの実飛行に取り入れることで実際に飛行パターンによって検出精度を向上させる方法に取り組む予定である。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
萩尾 由貴子 | 明海大学 | 総合教育センター | 講師 | (Kakenデータベース) |
大谷 淳 | 早稲田大学 | 理工学術院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】挑戦的研究(萌芽)
【研究期間】2021-07-09 - 2024-03-31
【配分額】5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)