地理情報システムと樹木成長モデルを用いた森林景観予測システムの開発
【研究分野】林学
【研究キーワード】
森林 / 地理情報システム / 植物成長モデル / ランドスケープ / 景観シミュレーション / 景観 / シミュレーション / インターネット / 共同研究 / 情報 / コンピュータ・グラフィックス / 森林景観 / 予測
【研究成果の概要】
本研究により以下の成果を得た。
1.森林景観シミュレーションシステムの開発
森林に関する既存情報である林相図・林小班図と森林簿を、地理情報システムに入力し、森林空間情報を作成した。このデータを利用して、景観シミュレーションに必要な空間データの入出力・修正管理を行った。
リアルな樹木の3次元形状の生成のために、樹木成長モデリングシステムを応用するために、樹種・樹高に対応して樹木形状を生成し、地理情報システムのデータから、林班単位で3次元形状を生成するプロセスを構築した。また、人工林の樹木成長モデルを応用した森林景観シミュレーションシステムを開発した。
2.地区・地点レベルでのシステム応用による実用化
ケーススタディとして、東京大学附属秩父演習林既存地形データ、樹木データを用い、樹木単木レベルの成長シミュレーションモデルを樹林・林分レベルに適用し、地形情報を加え、数万本の樹木からなる森林景観について、当該システムにより写実的に表現(可視化)し、システムの実用化を示した。
3.現地フィールド景観観測システムの開発
枝葉、単木レベルの森林景観構成要素画像から森林全体の広域景観画像までを、現地で系統的に収集するシステムを設計・開発した。設置場所は東京大学秩父演習林内の2ヶ所に設置し、定点定時に自動的に撮影し、景観シミュレーションのための基礎的観測・データ収集を行ない、その有効性を実証した。
4.インターネットによる研究成果の公開
景観シミュレーションのCGアニメーションや、定点定時観測データ等を、インターネット上のウェッブページにより公開した。(URL http://cyberforest.fr.a.u-tokyo.ac.jp)
【研究代表者】