子どもの日本語教育の実践・研究のための「プラットフォーム」構築に関する研究
【研究キーワード】
外国人児童生徒 / 日本語教育 / 教材の開発と活用 / 実践探究の視点 / 高等学校における日本語指導体制 / 教師・支援者ネットワーク / プラットフォーム / オンライン研究会 / 子どもの日本語教育 / 多様な言語文化背景をもつ子ども / 実践と研究の相互作用 / トランスフォーメーショナルな場の構築 / 参加のためのことばの教育 / 実践の記述と分析 / 実践・研究のリソースサイト / 多様な言語文化背景を持つ子どもたち / 教育実践と研究の相互作用 / 日本語・母語・継承語教育 / 目標構造・内容構成 / 実践・研究のリソース化 / 子どもの日本語教育研究会 / 実践と研究の往還 / リソースwebサイト / 目標・内容の体系化
【研究成果の概要】
本研究目的に基づき、令和3年度には、本科研により運営している子どもの日本語教育研究会で、①プラットフォームとしての情報交流活動(実践研究交流会と大会)をオンラインで実施した。また、2020年よりスタートした課題プロジェクトチームの活動として、②「実践リソースバンク」プロジェクトでは実践事例を多面的分析する活動を重ね、実践の省察・改善のための視点の抽出を行った。さらに、③「参加のためのことばの教育」プロジェクトでは、言語と思考の発達に関わる研究のレビューを通して、言語学習のデザインについて検討を行った。これら①~③の活動の成果をプラットフォームの中核となっている上記研究会のWebサイトにおいて公開した。また、ジャーナル4号を発行した。以下、①について具体を示す。
2021年9月11日(土)の午前に200名の参加者で実践・研究交流会を実施した。10件の実践・研究に関する報告と交流を実施した。支援活動の立ち上げ・組織化の過程から、日本語の授業実践の事例やアイディアまでと幅広い内容で構成され、プラットフォームの要件である「多様なニーズ」への対応を具現できていると考えられる。
2022年3月11日に第7回大会を、申込450名、参加者300名で実施した。午前に公募(査読あり)の17件の実践・研究発表、午後は上記②プロジェクトの報告と大会企画のパネルディスカッションを実施した。チャット機能などを活用し、発表者・参加者間の交流が活発に行われ、プラットフォーム要件である「多くの参与者が関係を強化」が一定程度達成できている。また、「実践と研究について同じ場で学べる機会は貴重」「発表・パネルディスカッションで得られた情報が自身の実践・取り組みの見直しにとって示唆が大きい」とのコメントが多くみられ、研究と実践の往還を見える化する機能をプラットフォームに持たせることの有益性が示唆された。
【研究代表者】
【研究分担者】 |
濱田 麻里 | 京都教育大学 | 教育学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
池上 摩希子 | 早稲田大学 | 国際学術院(日本語教育研究科) | 教授 | (Kakenデータベース) |
石井 恵理子 | 東京女子大学 | 現代教養学部 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2018-04-01 - 2023-03-31
【配分額】4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)