COVID-19関連失業者の心理的ストレスと包括的支援ー環境と個人へのアプローチ
【研究キーワード】
失業 / COVID-19 / 心理的支援 / 地域支援 / レジリエンス / 臨床心理学 / プログラム
【研究成果の概要】
本年は、大きく分けて2つの研究を行った。
研究1は、COVID-19関連失業の失業者のストレス研究である。研究1は研究1-1と1-2に分けられる。研究1-1では、再就職支援会社でCOVID-19下の失業者の就労支援をしているキャリアコンサルタント11名を対象に、失業者のストレスについて半構造化面接によるインタビュー調査を行い、質的調査を行った。現在、そのモデル図をまとめたところであるが、それを基にしたフォーカスグループインタビューを行い、メンバーチェックを行うことでさらにモデルを精緻化する予定である。
研究1-2では、失業者のストレス尺度の作成である。研究1-1の質的調査の結果を基に尺度を作成し、COVID-19が拡散して以降失業状態にあり、就職活動を行っている人300名を対象にインターネット調査による予備調査を行った。さらに、予備調査の結果から尺度を精緻化して、上述と同様の対象1000名を対象にインターネット調査による本調査を行った。これから、その結果を受けて、失業者のストレス尺度を完成させるとともに、その関連変数との関連を検討を行う予定である。
研究2は、当初は実施予定ではなかったが、区の社会福祉協議会と連携して失業者を含む生活困窮者を対象とした調査を行うことができた。本調査は、失業者及び失業予備軍となりえる総合支援資金特例貸付(再貸付)を利用している方を対象に行われたものであり、2021年6月から11カ月間にわたって毎月該当者に発送し、これまで1000余りの調査票を発送し、150余りのデータを回収している。今後はこのデータを分析する予定である。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(B)
【研究期間】2021-04-01 - 2025-03-31
【配分額】7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)