周産期と乳児期初期をつなぐ生後1ヶ月齢児の脳・身体活動から探るヒトの発達の連続性
【研究分野】子ども学(子ども環境学)
【研究キーワード】
乳児 / 脳機能発達 / 新生児 / 早産 / 運動発達
【研究成果の概要】
周産期から乳児期初期における脳の機能発達を明らかにするため、近赤外分光法(fNIRS)を用いた計測データより、脳の血流における酸素化ヘモグロビン(oxy-Hb)と脱酸素化ヘモグロビン(deoxy-Hb)の位相差を表す指標(hPod)を算出した。満期産児および早産児を対象に、出生から生後6ヶ月の時期においてhPodを検討したところ、同位相から逆位相への発達的変化が認められたが、出生から数ヶ月経過した時点においては、早産の児の中でもより早く生まれた群(early preterm群)で、逆位相への変化が緩やかであることが示された。hPodは発達初期の脳の機能発達を示す有用な指標と考えられる。
【研究代表者】
【研究連携者】 |
高橋 尚人 | 東京大学 | 医学部附属病院 | 教授 | (Kakenデータベース) |
多賀 厳太郎 | 東京大学 | 大学院教育学研究科 | 教授 | (Kakenデータベース) |
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【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2014-04-01 - 2018-03-31
【配分額】4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)