中心視と周辺視の見えの質的差異に関する脳内情報処理機構の検討
【研究分野】実験心理学
【研究キーワード】
眼球運動 / 探索行動 / 中心視 / 周辺視 / 高速カテゴリ化 / 結合問題 / 視野の安定 / fMRI / ワーキングメモリ / 視野 / 視覚探索 / 作動記憶 / 能動触 / 自然画像知覚
【研究成果の概要】
我々が日常知覚している視界は, その隅々まで高い空間解像度を保っている上, 色はその最周辺部まではっきりと感じられる. ところが, 一般に初等向けの視覚情報処理の教科書には, 人間の網膜は中心と周辺で異なる構造をしており, 詳細な形態の認識や色に基づく判断は網膜中心窩から周辺に向かい急激に低下すると記載されている. 実際は我々の視野はそのようには知覚されない. この謎を解くための実験に必要な高額なソフトウェアを揃えることができた. しかし, 後述する理由により, この実験計画の主な使用装置であるfMRI 装置が利用できなくなったため, 実験実施用のコンピュータープログラムを途中まで作成することしか現段階ではできていない. 従って現時点においてこの研究の中心的テーマであったfMRI のスキャンが安定して取れるようになるまではさらなる時間と実験実施体制の大幅な変更を要すると思われる.
【研究代表者】
【研究種目】若手研究(スタートアップ)
【研究期間】2007 - 2008
【配分額】3,095千円 (直接経費: 2,690千円、間接経費: 405千円)