コーヒーによるステロイド代謝調節と生活習慣病予防との相関
【研究分野】食生活学
【研究キーワード】
コーヒー / 生活習慣病 / ステロイドホルモン / 大腸がん / 乳がん / 前立腺がん / 神経ステロイド / がん / 予防 / エストロゲン / 肥満 / 脂肪細胞 / miRNA / ras遺伝子 / 硫酸転移酵素 / SULT1E1
【研究成果の概要】
1日3-4杯のコーヒー摂取は生活習慣病を予防する効果があることが報告されている。一方、ストレスホルモンや性ホルモンなどのステロイドホルモンの代謝異常は生活習慣病のリスク要因である。そこで、ヒト由来培養細胞を用いてコーヒーの影響を解析した。その結果、コーヒーは大腸がん細胞においてはエストロゲンの活性化、乳がん細胞においては不活性化に寄与する効果を示した。これらは、共にそれぞれのがん細胞の発症を抑制する効果を期待させる。一方、前立腺がん細胞では、男性ホルモンの活性化の傾向が見られ、予防効果との相関はなかった。また、神経系細胞では認知症予防効果が期待される神経ステロイドの産生を増加する効果を示した。
【研究代表者】
【研究種目】基盤研究(C)
【研究期間】2012-04-01 - 2015-03-31
【配分額】5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)